Last Journey(64)体調悪し
帯広を出発したのが7月17日。そして今日は8月8日、母・愛子の命日です。旅もついに22日目、残りはあと13日。これからオーストリア・ザルツブルクを出て、スイスのベルンへ向かいます。約6時間の列車の旅です。出発前は「6時間は長いな…」と思っていましたが、今ではそれも日常。むしろ「6時間しかないの?」という感覚になりつつあります。
不覚にも風邪をひいてしまいました。特に昨日のザルツブルクは結構暑く、たぶん30度はあったのではないでしょうか。北国生まれの私は寒さには強いのですが、暑さにはめっぽう弱い。これまでの旅は、ほとんどが爽やかな夏だっただけに、この暑さはこたえます。しかも、この後に待っているのはイタリア、スペイン。どれも暑さの名門(?)です。ここからが正念場です。
長旅に病気はつきもの。これを乗り越えなければ旅は成り立ちません。50年前の3カ月の旅でも、風邪をひいたり、便秘になったり、足を痛めたり…まるで「健康障害フルコース」。しかも当時はお金もなく、騙されることもあり、まさにサバイバル旅行でした。
体調が万全でない今は、箭原顕さんが歌ってくれた『Last Journey』を聴きながら、気持ちを奮い立たせています。なんとか残りの旅を、少しでも元気に、そして笑顔で走り抜けたいと思います。