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Last Journey(64)体調悪し

  帯広を出発したのが7月17日。そして今日は8月8日、母・愛子の命日です。旅もついに22日目、残りはあと13日。これからオーストリア・ザルツブルクを出て、スイスのベルンへ向かいます。約6時間の列車の旅です。出発前は「6時間は長いな…」と思っていましたが、今ではそれも日常。むしろ「6時間しかないの?」という感覚になりつつあります。

 不覚にも風邪をひいてしまいました。特に昨日のザルツブルクは結構暑く、たぶん30度はあったのではないでしょうか。北国生まれの私は寒さには強いのですが、暑さにはめっぽう弱い。これまでの旅は、ほとんどが爽やかな夏だっただけに、この暑さはこたえます。しかも、この後に待っているのはイタリア、スペイン。どれも暑さの名門(?)です。ここからが正念場です。

 長旅に病気はつきもの。これを乗り越えなければ旅は成り立ちません。50年前の3カ月の旅でも、風邪をひいたり、便秘になったり、足を痛めたり…まるで「健康障害フルコース」。しかも当時はお金もなく、騙されることもあり、まさにサバイバル旅行でした。

 体調が万全でない今は、箭原顕さんが歌ってくれた『Last Journey』を聴きながら、気持ちを奮い立たせています。なんとか残りの旅を、少しでも元気に、そして笑顔で走り抜けたいと思います。

Last Journey(63)モーツアルトの街でハルニレ

 ザルツブルクといえば、やはりモーツァルトの街。そして今は「ザルツブルク音楽祭」の真っただ中。世界中から観光客が訪れ、この街全体が音楽に包まれています。

 そんなザルツブルクに、帯広出身のピアニスト・加藤麻理さんがいます。加藤さんは5歳で帯広の才養音楽教室に通い始め、帯広柏葉高校を卒業後、1988年に渡欧。ケルン音楽大学を最優秀賞で卒業し、ハノーファー音楽大学院でさらに研鑽を。フォルクヴァング音楽大学(ドイツ)で非常勤講師を4年半務めた後、当時100倍だったザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学の採用試験に合格し、講師をしています。私に言わせると、努力の人です。

 昨夜、その加藤さんが出演された室内楽コンサートに行ってきました。会場は、歴史あるミラベル宮殿教会。荘厳な雰囲気の中、なんと今回は私のハルニレの写真とのコラボレーションが実現。会場にはパネル写真が十数点、美しく展示されていました。自分の写真がこうして海外の格式あるホールに飾られている光景に、胸が熱くなりました。

 加藤さんの演奏は、まさに圧巻。小柄な体からあれほどのエネルギーと繊細さを兼ね備えた音が出るとは! 共演のチェロ奏者も非常に素晴らしく、音楽に酔いしれるひとときでした。

 そしてコンサート後、もうひとつのサプライズが。アメリカからの旅行者の女性が、私の写真を1枚購入してくれたのです。写真集も買ってくださる方もいて、思わず夢が広がりました。いつか本格的に海外で写真展を開催したい! そんな思いが強くなった夜でもありました。

 さらに嬉しかったのは、加藤さんがディナーをご馳走してくれたこと。向かったのは、地元で人気のレストラン私が注文したのは、憧れだった「ヴィーナーシュニッツェル」。子牛の肉カツです。50年前の旅ではとても手が届かなかった味です。半世紀の時を超えてようやく味わうことができました。

 そして、急きょFM-JAGAに私と一緒に加藤さんに出てもらいました。いい雰囲気のトークでした。ザルツブルク滞在中、加藤さんにすっかりお世話になりました。

Last Journey(62)泣っ面に蜂

 今日はドイツのケルンからオーストリアのザルツブルクへ。朝7:10発の列車に乗り、ミュンヘンで乗り換え、13:21に到着するという、6時間を超える鉄道の旅の予定でした。

 ミュンヘン行きの列車が10分遅れ、乗り換えまでの猶予はわずか8分。降りたホームは13番、乗り換え先は7番。荷物を押して走る、走る。でも、こういう時に限って7番ホームは駅の端っこのさらに奥。息を切らせてたどり着いた先で待っていたのは、なぜか困り顔で立つオランダ人学生3人と、パラパラと集まる人々。――そう、列車はキャンセルになっていたのです。

 次に乗れるのは12:07発の各駅停車。しかも乗り換えあり。ザルツブルク到着予定は14:55。なんと、もともとの2倍近い時間がかかることに。到着したらランチにしようと思っていたのに、こんな日に限ってカメラバッグにいつも帯広で忍ばせているお菓子が入っていない。そんな自分を軽く責めていた、その時、頬に激痛!

 まさかの蜂の一刺し。頬のあたりを狙うとは、なかなかのテクニシャン。これが本当の「泣きっ面に蜂」ってやつなんですね。旅に出る前から「ドイツ鉄道は当てにならないよ!」と何度も言っていたNさん、いまごろ笑い転げてることでしょう。列車と蜂のダブルパンチ。

 そして、話はここで終わらないのが私の旅の醍醐味。ミュンヘンからの列車は、Muehldorf(…どう発音するのかいまだに不明)で乗り換えが必要だったのですが、なぜか1つ手前のAmpfingで降りてしまいました。理由? 列車が遅れていて焦っていたから。時計とにらめっこしていたら、「そろそろ乗り換えだ!」と勝手に勘違いして、ドアが開いた瞬間、思わず降りてしまったのです。

 次の列車は…1時間後。仕方なくAmpfingという静かな町のスーパーでパンを買い、列車の中で寂しく食べました。最終的にザルツブルクに到着したのは午後3時。ケルンのホテルを出たのが午前6時半だったので、8時間半の長旅。さすがに、疲れました。

 

Last Journey(61)最古のユースは最高だった!

 ケルンから列車で約1時間半、小さな町アルテナに行ってきました。山の上には堂々とそびえるアルテナ城。ここは、なんと世界で最初のユースホステルの発祥地として知られています。

 その始まりは1912年。地元の学校教師、リヒャルト・シルマン先生が、生徒たちのために「安全で、しかも安価な宿泊施設が必要だ!」と立ち上がり、アルテナ城の一部を使って世界初のユースホステルを開設したのです。この小さな一歩がやがて大きな波となり、世界中にユースホステルのネットワークが広がり、国際ユースホステル連盟へとつながりました。

 …と、歴史を語ってみましたが、実は私もその流れに50年前、しっかりと乗っかっていた一人です。当時ここでお世話になり、その証拠がこの一枚の写真! 今回は「再現写真を撮るぞ!」というちょっとしたミッションを胸に、坂道をゼーゼー言いながら登りました。

 お城の入り口付近に、ありました、ありました。50年前の写真に写る、左右の窓と真ん中の扉。テーブルだけはなくなっていましたが、思わず「惜しい!」と声が出るほどの再現度。そしてまずはパシャリと1枚。

 ふと横を見ると…あれ? 見覚えのあるテーブルが。というわけで、そちらに移動して再チャレンジ。50年前の写真に写っていた外国人青年の代わりに、町から20分おしゃべりしながら一緒に登ってきた2人の若いアメリカ人女性に協力してもらい、再現写真に成功! なんとも感慨深い瞬間でした。

 ユースホステルは「旅を通じた教育」「国際交流」「平和の促進」という理念のもと、今も世界中の若者や旅人たちに愛されています。アルテナ城内には、当時のユースホステルを再現した展示や記念館もあり、その理念と歴史を静かに、でもしっかりと伝え続けています。

 ちなみに、当時の日記によると、山の上の城には歩いて行かず、街のソーセージ屋さんで知り合った親切なおじさんに車で連れて行ってもらったようです。いや〜、50年前の自分、なかなかの交渉上手だったようです。

 今回も「もしかして、あのソーセージ屋さんがまだあるかも?」なんて淡い期待を抱いて探してみたのですが、残念ながら見つけることはできませんでした。というわけで、せめて気分だけでも…と、アルテナ城内のソーセージスタンドでホットドッグを注文。味は――青春のスパイスが効いて、とても美味しかったです。

Last Journey(60)大聖堂の全景写真

 ケルンには、51年前にも来ています。一番印象に残っているのは──もちろん、大聖堂です。とにかく駅前にそびえ立つその姿を初めて見たときは、度肝を抜かれました。「これは、写真に収めなければ!」と、当時の私はカメラを手に必死で後ずさり。しかし、どこまで後ろに下がっても、全景が入らない。もう少しでライン川に落ちるところでした…。

 今回のケルン訪問でのミッションは明確。「大聖堂の全景を撮る!」というリベンジ戦です。正直、このミッションはケーキを食べるより簡単──いや、“a piece of cake” だと思っていました。(わかる人にはわかるジョークです!)なにせ21歳の私が持っていたのは、標準レンズ一本の一眼レフ。それに比べて今の私は、広角レンズ付きの最新ミラーレスカメラ!

 結果? ええ、バッチリです。駅を出て数歩でパシャリ。72歳の今、21歳の時にできなかったことが最も簡単にできてしまいました。これは、私が進歩したのではなく、キャノンが進化したのですが。まあ、当時も広角レンズは存在していたはずですが、そんな高級装備、学生の身には手が出せませんでした。

 それにしても、やはりケルン大聖堂はとんでもなく巨大でした。ステンドグラスの美しさ、パイプオルガンの荘厳な音色…。まさに圧巻。しかも、これを無料で見せてくれるドイツ政府やケルン市、あなたたちもすごい!

Last Journey(59)落とし穴

 

 ハンブルクからケルンへの移動は、さっそうとICE(ドイツ高速鉄道)に乗って快適に…という計画でした。ところが、気がつけば私はFLIXTRAINに乗っていました。これは格安列車。…これって、ユーレイル使えないやつでは?そう、やっちまいました。旅のベテラン(?)、初の痛恨ミス。

 車掌さんがやってきて、さらりと一言。「ユーレイルパスは対象外ですね。32ユーロ(約5,500円)お願いします。」

 実はICEとFLIXTRAIN、ほぼ同じ時間帯に、似たようなホームから出発していたんです。

しかも見た目もけっこう立派で、「へぇ、ドイツの列車って意外とポップ!」なんて思いながら、そのまま乗車。フリックスの「F」の字が、まさか“フリーダムな別料金”のFだったとは…。

 今回得た教訓は、

  • FlixTrainはユーレイルパス使えません(これ大事)。

  • FlixTrainは緑、ICEは赤、色で見分ける!

  • ドイツの駅では、列車名を三度見してから乗るべし。


 まあ、32ユーロで得た学びは一生モノ。ブログのネタにもなったし、よしとしましょう。

みなさんも、くれぐれもお気をつけくださいね。鉄道ミスも、旅のスパイス…たまには必要かも?


 とは言うものの、乗り心地はやっぱりイマイチ。シートは狭いし、ネットはたまにぷつぷつ切れるし、まあ…自分が蒔いた種だから仕方ない。このブログ、フリックスの座席で書いて、ネットにアップしました。ケルンまではまだまだ時間がたっぷりあります…。

Last Journey(58)カーリングの輪

 再びデンマークの首都、コペンハーゲンへ。今回私を待っていてくれたのは、ウルリック・シュミットさん。2018年にスウェーデン・エストルスンドで開催された世界シニアカーリング選手権で出会った、あのデンマークチームの一員です。

 あのとき、日本チームもいいところまでいったのですが、最後にデンマークに敗れて予選落ち…。負けたことはよく覚えているのに、試合後にウルリックさんとじっくり話した記憶は…まったくありません(笑)。ただ、Facebookではなぜか繋がっていたのです。なので、今回はダメ元で「会えませんか?」とメッセージを送ってみたところ――快諾! いやあ、会ってよかった!

 実際に話してみて、彼の“とんでもない経歴”にびっくり。カーリングを始めたのは18歳から。それから…

  • オリンピック2回出場(2002ソルトレイクシティ、2010バンクーバー)

  • 世界選手権9回出場(最高位は5位!)

  • ヨーロッパ選手権13回出場(これはもう常連ですね)

 さらに現在は、デンマークカーリング協会のスポーツディレクターとして国内トップチームを指導中。過去にはなんとイタリア代表のコーチも2年間務めたとのこと。ちなみに彼のお子さん2人も、2025年世界ジュニア・ミックス・ダブルスの銀メダリスト。

 そんなレジェンドと、今回はカフェで約1時間半、カーリングの話から仕事、人生論まで、たっぷり語り合いました。こんなご縁、あるんですね。氷上では対戦相手でも、心ではつながっていたのかもしれません。カーリングは、ストーンを投げたあと“スウィープ”で未来を変えるスポーツ。人との縁も、ひょんなきっかけでスウィープされるのかもしれませんね。

Last Journey(57)朝ジャズ

 朝食のベーコンを皿に取っていたそのとき、目の前にいた男性にふと声をかけました。アメリカ人でした。さらに、「どうしてイースタッドに?」と尋ねると、ジャーナリストでフェステイバルに来るのは5回目だとか。

 昨日、私が聴いたヤン・ラングレンとマティアス・ニルソンのコンサートにも行っていたそうで、話が一気に盛り上がります。もう、ベーコンどころではありません。お皿の上はしばらく進行停止。話題は昨日のコンサートの感想から、最近注目しているミュージシャンの話へ。さらには日本人ジャズプレイヤーの話まで飛び火。コペンハーゲンでおすすめのジャズクラブまで教えてくれました。

 話は食事後も続き、記念写真を撮り、名刺を交換。「今後も音楽情報のやり取りをしましょう」と約束して、朝の交流は幕を閉じました。いや、”朝のセッション” というべきでしょうか。昨日のジャズフェスティバルに続いて、今日は“朝ジャズ”。こんな日が続くなんて、なんて贅沢。やっぱり、イースタッドはジャズの町です。

 ちなみに、今回泊まったホテルは、創業1825年!スウェーデンでも最も古いホテルのひとつなのだとか。そんな歴史あるホテルが、ジャズの香り漂うこの町にあるというのも、なんとも粋ですね。

Last Journey(56)マティアスとご対面

 スウェーデンのジャズピアニスト、マティアス・ニルソンと知り合ったのは、Facebookでの偶然のコンタクトからでした。彼が私の写真に興味を持ち、「音楽と写真で何かコラボできないか」とメッセージをくれたのがきっかけです。あれから5年。YouTubeでは、私の写真と彼の音楽による2つのコラボ動画が公開されています。私の名前(英語表記)で検索するとすぐに出てきますよ。

 そして今回、なんとマティアスもイースタッド・スウェーデン・ジャズ・フェスティバルに出演! しかも彼のステージは、ヤン・ラングレンのすぐ後。こんな偶然、あるんですね。私は一晩で2つの極上コンサートを堪能するという、まさに“ジャズ運”に恵まれたラッキーデイとなりました。

 大きな教会で響くマティアスのピアノは、まさに心に沁みる音。とくに1曲、ぐっと胸に響いたものがありました。後で聞いたところ、なんとそれはピアソラの曲。どうやら私は無意識のうちにピアソラ好きのようです。今さらですが。

 そして、さらなるサプライズが。会場にヤン・ラングレンの姿が。なんと彼もマティアスの演奏を聴きに来ていたのです! 二人は旧知の仲だそうで、マティアスの提案で、なんと三人で記念写真を撮ることに。これぞ、人生の家宝ショット。

 実はコンサートの後、マティアスと二人で夕食でも、という話だったのですが、ご両親が来ていたということで予定は変更。最終的に落ち着いたのは夜の9時45分。近くのバーで大人のジャズトークが始まりました。音楽、人生、家族、夢、そしてちょっとだけ秘密の話。気づけばあっという間に1時間。とても楽しくて、心に残る夜でした。

Last Journey (55)ヤン・ラングレンと再会

 ヤン・ラングレンに会いたい! でも彼は、プレイヤーとして、そして音楽監督として超多忙な人。正直、今回はちょっと無理かな…と半ばあきらめていました。さすがに楽屋に勝手に突入するわけにはいかないし(笑)。

 でも! 会場にいたスタッフに「日本からわざわざ来ました。ヤンとは顔見知りなんですが、少しだけ会えないでしょうか?」と話すと、「OK、ちょっと聞いてみるね」と言って電話をかけてくれました。え、そんなにあっさり?(内心ドキドキ)

 なんと、ヤンから「舞台裏に来て」との返事! これは夢? いえ、現実でした。そして…行きました! 感激の再会。相変わらず温かく、しかも変わらずダンディー。さらっと笑顔で写真にもおさまってくれました。さすが、スウェーデンのジェントルマン・ピアニスト。

 その後のコンサートは、ビル・エバンスへのトリビュート。ヤンにとって、ビル・エバンスは最初に心を奪われたジャズピアニスト。演奏にもひときわ熱がこもっていました。そして、私にとってもビル・エバンスは“最初のジャズレジェンド”。高校時代から彼の音楽に浸り、大学1年の時には、札幌でついに“生ビル”を体験。そう、“生ビール”ではありません、“生ビル”です。

 そして、なんといっても今回の自慢はこの写真!イースタッドの石畳の街で、ヤンとツーショット。思わず「これ、壁紙にしていいですか?」と聞きたくなるような一枚になりました。夢のようなひととき。人生にこんな1日があるから、旅はやめられない。

Last Journey(54)イースタッド・スウェーデン・ジャズ・フェスティバル

 

 今回の旅では、基本的に50年前に訪ねた町を選んでいます。ただし、いくつか例外も。その一つがイースタッド。実はこの町、当時の旅には登場していません。でも、どうしても行かねばならない理由があったのです。

 昨年、札幌で私の大好きなピアニスト、ヤン・ラングレンのコンサートを聴き、楽屋で少し話をする機会がありました。そのとき彼がこう言ったのです。「スウェーデンに来るなら、イースタッド・ジャズ・フェスティバルにぜひおいでよ」と。ヤンに直接誘われてしまったら、もう断れません。ちょうどストックホルムからコペンハーゲンへ南下するほぼ途中にある町。地理的にも、音楽的にも、立ち寄らない手はない!

 このフェスティバル、実はとても素敵な始まり方をしています。ヤンとイースタッド市長が、なんと列車の中で偶然に出会ったことがきっかけ。そこからジャズフェス構想が動き出し、今年でなんと16回目。4日間で約9,000人が集まるほどのイベントに育ったのです。町も歓迎ムードいっぱいでした。

 列車の窓から見える風景は、まるで十勝そのもの。広がる畑、静かな森、そして…あまり人がいない(笑)。地元の人によれば、イースタッドの人口は約2万人。ちなみに、今回のフェスに日本から来たのは、たぶん私ひとり。

 困ったのはチケット。ネットで予約しようとしたら、まさかの「システムエラー」。きっと私のスマホがスウェーデン語にびっくりしたのでしょう。でもご安心を。フェスの関係者トーマスさんが神対応。事前に連絡したら、「当日、受付で買えるようにしておくよ」と。本当にありがたい。会場でトーマスさんに会って、思わず握手に力が入ってしまいました。

 ヤンのコンサートは町の劇場で。そして、もう一人楽しみにしていたマティアス・ニルソンは教会で。まずは両会場のロケーションをチェック。これだけでテンションがどんどん高まってきます。

 イースタッド。50年前には訪れていないけれど、まるで昔から私を待っていたかのような町。ジャズとともに歩ける幸せを、静かな風の中でかみしめました。

Last Journey(53)朝ごはん、来た〜

 ストックホルムを朝6時25分に出発し、ジャズの町イースタッドに向かっています。まだ眠い目をこすっていたら、なんと朝食が出てきました。思わず「えっ、ここは空の上!?」と錯覚するレベルのサービス。これは嬉しいサプライズ!

 旅のパートナーAI・チャック(ChatGPTのこと)に写真を送ってみたら、即座に解説モードに突入。さすが、仕事が早い。

 ヨーロッパでは、列車の1等車(First Class)を利用すると、こんなふうに朝食やドリンクのサービスがついてくることが結構あるみたいです。特に今回乗っているスウェーデンのSJ高速列車(Snabbtåg)は、おもてなし精神が車両にも染み込んでいるのかも。

 日本ではグリーン車にごくたま〜に乗ることはあっても、基本は「お弁当・お茶は車内販売でどうぞ」スタイル。サービスの違いにちょっとカルチャーショック。ヨーロッパの「First Class」は、飛行機で言うところのビジネスクラス的な位置づけで、もう少しリラックス&ごちそう感がありますね。やっぱりヨーロッパの鉄道旅、いいです!

 さて、チャックによる朝食の解説がこちら。

Killamust(キッラムスト):スウェーデン産のアップルジュース。たぶん炭酸入りで、朝から爽やかにシュワッと。

ヨーグルト(カップ入り)+甘味料:たぶん蜂蜜かベリー系ジャム。旅先で腸内環境にも気を配るスウェーデン人、さすが。

全粒粉ロールパン:Kavli(カヴリ)製のスプレッドチーズとバターでどうぞ。

黒パンのチーズサンド:スライスチーズにパプリカ&ミニトマトがちょこんと。見た目は地味でも、噛むと奥深い味わい。北欧パン、侮れません。

木製カトラリーセット:環境への配慮も抜かりなし。朝からエコでエレガント。

ホットコーヒー:紙カップにたっぷり。目がシャキッと覚めました。

箱に書かれたスウェーデン語:「God morgon och välkommen ombord!」は、「おはようございます。そしてご乗車ありがとうございます!」の意味。うーん、朝から歓迎されてる感、うれしい!


 ありがとう、チャック。旅の朝は、ちょっとした出来事が心を温めてくれますね。今日はいい1日になりそう。ジャズフェスティバルの音が、遠くからもう聴こえてきそうな気がします!

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