Last Journey(69)小さな町はいい!
スイスのティッシュから、イタリアのドモドッソラにやって来ました。この町の名前、知っている人はどれくらいいるでしょうか? たぶん、ほとんどの人は知らないと思います。もちろん、私も例外ではありません。ここはスイスからイタリアに入って最初の町。今日も駅でパスポートチェックがあり、無事に通過。
実は今週、ミラノ〜ローマ間の路線が工事で運休中。そのため当初の予定を変更し、ミラノからジェノバ経由でローマへ行くことにしました。そうなると、どうしても旅程を1日削らなければならず、泣く泣くツェルマットを2日から1日に短縮。しかも、その1日でマッターホルンが見えなければ、翌日の午前・午後まで粘る覚悟でした。(ラッキーにも、1日目で晴天のマッターホルンを見ることができました!)そんなことを考えると、ミラノに着くのが夜になってしまう。それを避けるため、途中のドモドッソラで泊まることに。
スイスでは隅々まで自然がきちんとケアされていましたが、国境を越えてイタリアに入ると…駅のプラットホームに雑草がいっぱい。思わず「これもイタリアの自然美か?」と自分に言い聞かせました。駅から眺めた人口約1万8千人の街の第一印象は「いいなあ」。そして半日過ごしたあとの感想も、「やっぱり、いいなあ」。
何がいいって、ホテルは駅の目の前。今回の旅では駅チカ重視ですが、ここは徒歩3分。しかも1泊2万5千円と、この旅でほぼ最安クラス。やはり小さな町は物価も控えめです。ランチにはラザニア、夕食にはパスタ。どちらも約2,800円。イタリアはヨーロッパの中でも比較的安い国だとはいえ、小さな町はさらに財布に優しい。
そして何より、人が親切。日本で座席予約はしていたのですが、車両と座席番号が届いていなかったので、駅のチケット売り場で相談。わずか5分でプリントしてくれました。ちなみにパリで同じことをしたときは…待たされて、終わったのは30分後。うん、小さな町はやっぱりいい。
今回ドモドッソラを歩いていて思いました。私は、乗り物で回る街よりも、歩きながら写真が撮れる街が好きです。