Last Journey(83)中華の思い出
ファーストジャニーの日記によると、パリ最後の日は10月18日の予定だったらしい。ところがフライト変更で3日も滞在が伸びることに。お金もないのに、これはけっこうきつかったに違いありません。
そんな時によく利用したのが、大学の学食(たぶんソルボンヌ大学?)と「中法楽園」という中華料理店でした。今でも覚えているのは、太麺を短めに切った焼きそば。あれが妙に美味しかったんです。日記を見ると、何度も通っていたようです。
「どうして名前まで覚えてるの?」と聞かれそうですが、実は当時のショップカード(?)がまだ残っていたんです。せっかくなので、この店に行きたいとAIチャックに頼んで調べてもらいました。すると同じ名前の店はもうなく、違う名前の中華料理店が入っているとのこと。まあ、50年も経てば当時の経営者はもうこの世にいないでしょう。
でも、もしかしたら当時の経営者を知っている人が店を引き継いだのかも? あるいは息子さんがやっているのかも? なんて想像しながら、住所を頼りに歩いていきました。場所はパンテオンの近く。ちゃんと住所を発見! ──と思ったら、残念ながら休みでした。店の外観は真っ赤。当時はもっと地味な色だったと記憶しています。
メニューをのぞくと、焼きそばらしきものもありました。あぁ、できれば食べてみたかった。きっと50年ぶりに食べる太麺の焼きそばは格別だったに違いありません。確かもやしも入っていたっけ。量は少なかったけど。そんな思い出がよみがえった、なんちゅうか──中華の思い出でした。
2025.08.20 03:32