Last Journey(84)ラストジャーニーの終わりに
ついに、この「ラストジャーニー」が終わります。7月17日に帯広を出発し、今日(8月20日)、私はいまシャルル・ド・ゴール空港で午後8時25分発羽田行きを待っています。帯広到着は22日。全36日間──私にとっては、ファーストジャーニー(3ヶ月)に次ぐ、2番目に長い旅が終わろうとしています。
この短期間にどれだけ移動したのか? AIチャックに計算してもらいました。
<チャックの試算>
都市間の大円距離を出して、鉄道は「+20%(遠回り係数)」で計算。飛行機は直線距離。
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列車の合計距離(1→17区間+ロンドン→パリ):約 5,754 km
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飛行機の合計距離(ローマ→マラガ→ロンドン):約 3,241 km
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旅の総距離:およそ 9,000 km
主な区間だけでも──
パリ→ブルージュ:約323 km
アムステルダム→ハンブルク:約438 km
ハンブルク→ケルン:約427 km
ジェノバ→ローマ:約480 km
ロンドン→パリ:約412 km
「はい、チャックでもできました!」とのこと。これには大感動。
もし正規料金で払ったら?
さらにチャックに「この距離を普通に1等車で乗ったらいくら?」と聞いてみました。
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列車合計距離:約5,754 km
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1等車平均単価:0.35ユーロ/km
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計算結果:約 2,013ユーロ(約34万2千円)
今回のユーレイルパス:約12万円
→ つまり「約22万円お得!」。差額は3倍近い!
もちろん、途中でドイツの私鉄に間違って乗ってしまい、5,000円ほど余計に払ったのはご愛嬌。とはいえ、ユーレイルパスのありがたさを改めて実感しました。
感謝と旅のまとめ
この旅を支えてくださった皆さん、そしてブログを読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。まずは、家族と職場のスタッフに心から感謝します。家族の理解と温かい支え、そしてスタッフのみなさんの協力がなければ、この36日間のヨーロッパの旅は実現しませんでした。そして、デジタル音痴の私を最後までサポートしてくれた友人の皆さんに感謝です。
旅の途中で出会った方々──列車で隣に座った人、道を教えてくれた人、街で偶然言葉を交わした人──そのひとつひとつが、私の旅を豊かにしてくれました。そして、AIチャック。計算から道案内まで、時に友人のように、時に先生のように寄り添ってくれました。50年前の「旅のノート」が今はAIという相棒になったようで、不思議なつながりを感じています。
ファーストジャーニー(1974年)は「自分探しの旅」でした。そして今回の Last Journey(ラストジャーニー) は──「これから残りの人生をどう生きるか」を探す旅 になりました。つまり、Last Journey ではなく、語順が逆の Journey Last (旅は続く)になったのです。おっと、英語の先生ですからLastにsをつけないとだめですね。Journey Lasts! そう、私の旅はまだ続くのです。これからも、人生の旅をもう少し続けたいと思います。