Last Journey(77)11時間の大移動
16日はスペインからイギリスへ移動する日。前日から「空港関係のストライキで、フライトに影響が出るかもしれない」という情報が流れてました。私の便は午後1時発。国際線なら2時間前に到着すれば十分ですが、念のため安全策で午前9時にホテルを出発。
今回の搭乗手続きは“電子申請必須”とのこと。ローマからマラガへ飛んだ時は求められなかった顔写真を、航空会社のアプリに登録しなければなりません。これがうまくできず、1時間格闘。助けてくれたのは、YouTube先生でした!
さらにもう一つ問題が。苦労して取得したイギリスの新しいビザ「ETA」が見つからない。パソコンのどこかにしまい込んでいたのですが、あちこち探してようやく発見。しかし結局、イギリスの空港では一度も提示を求められませんでした。あの苦労は一体なんだったの?
フライトは1時間遅れで出発し、午後4時にロンドン・ルートン空港に到着。ほっとしたのも束の間、次のトラブルが。なんと私のカバンが出てこないのです。コンベアーは止まり、ほとんどの人はすでに去っていきました。頭の中をよぎるのは「あの中には、この旅の写真データが!」。10分後、コンベアーが再び動き出し、私のカバンが一人寂しく出てきた時の安堵感といったらありません。
ところが、さらに大きな試練が。空港からリンカンシャー州の田舎町に住む岡田さんの家までの移動です。軽く考えていましたが、実際はちょっとした大移動。岡田さんから私のメッセンジャーに入ったのメッセージはこうです。「ルートン空港バスターミナルのプラットフォームHから16時22分発の100番バスに乗ると、Stevenage駅に17時37分着。そこから17時56分発のリーズ行き列車に乗り、Granthamまで来て下さい。到着は18時39分です」。
指定通りに乗り継ぎ、グランサムの駅で岡田さんが車で出迎えてくれました。そこからさらに車で30分。岡田邸に着いたのは午後8時。マラガのホテルを出てから、実に11時間の大移動でした。