Last Journey(48)オスロの二人
今回の旅で感じたのは、オスロの人たちの優しさ。レストランでも道ばたでも、ちょっとした出会いが心に残るんです。今日はその中でも、特に印象に残った二人をご紹介。
まずはベン。彼は私が滞在したホテルのフロント係で、ナイトシフトを担当していました。朝活のためにまだ暗いうちにホテルを出ようとしたら、彼がちょうど勤務中。そういえば、ベルギーのホテルでは朝活から戻ったときにドアがロックされていて入れなかったということがあったので、その点を念のため確認しました。
するとベン、「自分も写真を撮るんだ」と。聞けばなんと、サッカーのプロチームを中心に撮影しているスポーツ系フォトグラファー! しかも、私と同じCanon EOS R6 Mark IIを愛用しているとのこと。写真談義で一気に距離が縮まりました。やっぱりカメラがつなぐ友情ってあるんですね。これぞ”シャッターで心のシャッターが開く”瞬間でした。
そしてもう一人は、アンネさん。午後からオスロはしとしと雨模様に。しかも私は傘をホテルに忘れてきてしまい、まるで井上陽水の『傘がない』の世界に突入(…まあ、彼の“傘”とは違いますが)。
そんなわけで、早めのランチをとることに。レストランでゆっくり食事をしても、雨はまったく止む気配なし。だいぶ粘ったのですが、さすがに申し訳なくなり、お店を出ました。
雨に濡れながら歩いていると、ショッピングセンターを発見。中に入るも、あまりそそられるお店は見当たらず。ふと目にとまったのが、オーガニック製品のお店。入ってみると、そこにいたのがオーナーのアンネさん。
聞けば、以前は舞踏に興味を持ち、なんと日本まで足を運んだことがあるとのこと! そこから話が弾みに弾んで、なんと30分以上も立ち話。商品の説明そっちのけで会話が続きました。おかげで、まるで“知的な雨宿り”となりました。