Last Journey(47)50年後の記念写真
51年前オスロではヴィーゲラン彫刻公園とヴァイキング船博物館(現在は残念ながら休館中)を訪ねた記憶があります。特に彫刻公園では、門を背景に撮った写真が残っていました。そして今回、私がオスロでどうしてもやりたかったのが──そう、その写真の“再現”!
電車に乗って彫刻公園へ。写真の門は公園の入り口にあると思いきや……ない! 探し回った結果、ようやく見つけたのは、ヴィーゲランが自らデザインしたという、代表作「モノリッテン(Monolitten)」へと続く門の前でした。50年前と同じポーズで、パシャリ。任務完了です!
もう一つ、嬉しい偶然がありました。なんと、ズボンの色まで50年前と同じライトグリーン! 狙ったわけでもなく、気づけば再現度が高すぎて笑ってしまいました。どうやら私にとって“夏の色”は、50年経っても変わらないようです。
公園で改めて驚いたのは、彫刻群のスケールとテーマの深さ──「人生のサイクル」を描いたヴィーゲランの世界は、やはり圧巻。そして何より驚いたのが、これだけの芸術作品が無料で公開されているということ! ノルウェー政府、太っ腹すぎます。維持費だって相当なはずなのに。さすが世界幸福度ランキング上位常連国、文化にも余裕が感じられます。
公園には世界中からの観光客が訪れていて、皆が一様に作品の前で立ち止まり、見入り、語り合っていました。私もその一人として、50年前には気づかなかった“人生”の意味や重みを感じ、心から感動しました。
そして、何よりも──50年前の自分に、また会えたことが嬉しい!
2025.07.30 00:18