Last Journey(58)カーリングの輪
再びデンマークの首都、コペンハーゲンへ。今回私を待っていてくれたのは、ウルリック・シュミットさん。2018年にスウェーデン・エストルスンドで開催された世界シニアカーリング選手権で出会った、あのデンマークチームの一員です。
あのとき、日本チームもいいところまでいったのですが、最後にデンマークに敗れて予選落ち…。負けたことはよく覚えているのに、試合後にウルリックさんとじっくり話した記憶は…まったくありません(笑)。ただ、Facebookではなぜか繋がっていたのです。なので、今回はダメ元で「会えませんか?」とメッセージを送ってみたところ――快諾! いやあ、会ってよかった!
実際に話してみて、彼の“とんでもない経歴”にびっくり。カーリングを始めたのは18歳から。それから…
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オリンピック2回出場(2002ソルトレイクシティ、2010バンクーバー)
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世界選手権9回出場(最高位は5位!)
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ヨーロッパ選手権13回出場(これはもう常連ですね)
さらに現在は、デンマークカーリング協会のスポーツディレクターとして国内トップチームを指導中。過去にはなんとイタリア代表のコーチも2年間務めたとのこと。ちなみに彼のお子さん2人も、2025年世界ジュニア・ミックス・ダブルスの銀メダリスト。
そんなレジェンドと、今回はカフェで約1時間半、カーリングの話から仕事、人生論まで、たっぷり語り合いました。こんなご縁、あるんですね。氷上では対戦相手でも、心ではつながっていたのかもしれません。カーリングは、ストーンを投げたあと“スウィープ”で未来を変えるスポーツ。人との縁も、ひょんなきっかけでスウィープされるのかもしれませんね。
2025.08.03 03:04