Last Journey (55)ヤン・ラングレンと再会
ヤン・ラングレンに会いたい! でも彼は、プレイヤーとして、そして音楽監督として超多忙な人。正直、今回はちょっと無理かな…と半ばあきらめていました。さすがに楽屋に勝手に突入するわけにはいかないし(笑)。
でも! 会場にいたスタッフに「日本からわざわざ来ました。ヤンとは顔見知りなんですが、少しだけ会えないでしょうか?」と話すと、「OK、ちょっと聞いてみるね」と言って電話をかけてくれました。え、そんなにあっさり?(内心ドキドキ)
なんと、ヤンから「舞台裏に来て」との返事! これは夢? いえ、現実でした。そして…行きました! 感激の再会。相変わらず温かく、しかも変わらずダンディー。さらっと笑顔で写真にもおさまってくれました。さすが、スウェーデンのジェントルマン・ピアニスト。
その後のコンサートは、ビル・エバンスへのトリビュート。ヤンにとって、ビル・エバンスは最初に心を奪われたジャズピアニスト。演奏にもひときわ熱がこもっていました。そして、私にとってもビル・エバンスは“最初のジャズレジェンド”。高校時代から彼の音楽に浸り、大学1年の時には、札幌でついに“生ビル”を体験。そう、“生ビール”ではありません、“生ビル”です。
そして、なんといっても今回の自慢はこの写真!イースタッドの石畳の街で、ヤンとツーショット。思わず「これ、壁紙にしていいですか?」と聞きたくなるような一枚になりました。夢のようなひととき。人生にこんな1日があるから、旅はやめられない。
2025.08.02 16:55