違いを認める
先日とあるクラスで、テキストにちょうど折り紙を折るページが載っていたので、折り紙が大得意なジョー先生に『折り紙レッスン』をお願いしました。その日はオープンクラスだったので、お母さんたちも一緒に参加。みんなでボートを折りました。日本の文化、折り紙をカナダ人の先生から英語で習うのはなんだか不思議な感じではありましたが、私も含めてみんな真剣なまなざしでレクチャーを受け、無事みんなでボートを完成させた時には、やり遂げた達成感で全員大喜びでした。
授業の後、ある生徒のお母さんが「ジョー先生ってカナダ人なんですよね?」との質問。「とっても器用ですよねー。まつげも金色だし。」などと話していたところ、その生徒Bくんが「わかった!日本人にもいろいろな人がいるみたいに、カナダ人にもいろんな人がいるんだね。」との発言。私が小学生のころには、ずいぶん大きくなるまで外国人と言えば全員アメリカ人。しかもテレビに写るタレントやモデルしか知らなかったので、いわゆるステレオタイプなブロンドの髪にブルーアイズばかりだと思っていた私には、まだ4年生の彼の気づきに感心してしまいました。いろいろなカナダからの先生に実際に出会っている彼だからこその発言なのだと感じました。
いろんな国があっていろんな人がいて、その違いを認め合う事は外国人とでなくてもとても大切なことだと思います。
つい人を大きな固まりで束ねたり、区切ったりしてしまいがちですが、『個』の違いを受け入れるとコミュニケーションも楽しくとれるのではないでしょうか?なんて事を考えていたら、『世界にひとつだけの花』の歌を思い出してつい口ずさんでしまった私♪
折り紙レッスンは、英語という言葉の学習以上の『気づき』を彼にもたらしてくれた気がして嬉しく思いました。